ハーレーの人気バイクモデルがタイに生産移転へ
伝説的なアメリカのオートバイメーカー、ハーレーダビッドソンは最近、パンアメリカ、スポーツスターS、ナイトスターという人気モデルの3つの生産を2025年からタイに移転するという「衝撃のニュース」を発表し、ファンや従業員に衝撃を与えた。
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ハーレーダビッドソンの決定は、同社の忠実な米国顧客と米国工場の従業員から激しい抗議を受けた。ハーレーダビッドソンの頑丈で純粋な米国イメージの象徴となってきたこの3つのモデルは、今後はタイで製造される。同社はこの切り替えは一時的なものであると繰り返し強調しており、米国工場にさらに900万ドル(約3億500万バーツ)を投資する予定だが、「Made in the USA」の評判を修復するのはさらに困難だろう。
ハーレーダビッドソンの本社があるウィスコンシン州のコミュニティは、このニュースを聞いて衝撃を受けた。同社の海外生産移転は、そのルーツからの逸脱であると懸念する人が多い。特にメノモニーフォールズでは不安が高まっており、地元のハーレーダビッドソン工場の労働者は、近いうちに職を失うのではないかと心配している。
国際アメリカ機械工・航空宇宙労働組合(IAMEA)も強い不満を表明しており、組合員は同社に裏切られたと感じている。組合員らは「生産拠点を海外に移し、その後でバイクを販売するのは我々に対する侮辱だ」と訴えている。
実は、ハーレーダビッドソンがタイに注目したのは今回が初めてではない。
2019年に同社は、中国が米国製自動車に課した高関税を回避する目的で、中国市場向けバイクの生産をタイのラヨーン県に移した。しかし、ザ・ネイションによると、この最新の動きは国内市場にはるかに大きな影響を及ぼしており、ハーレーダビッドソンがアメリカの伝統から永久に離脱する兆候となるのではないかと懸念する声が多い。
その他のニュースでは、タイ工業連盟(FTI)は、家計債務の増大と経済の弱体化により、タイのオートバイ生産は今年後半も引き続き減少すると予想されると述べた。同連盟副会長で同連盟自動車産業クラブのスポークスマンであるスラポン・パイシットパタナポン氏も、この悲惨な経済状況についてコメントした。
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